就職、バイト体験>半導体業界で注意している事

半導体関係の仕事は、常に不良品との戦いです。
よく言われるのは「梅雨時の製造には注意」との事です。
空気中に湿気があると、ハンダ付けに影響が出る時があるからです。
そして、大量な数を製造すると、どうしても不良品が出てしまうのです。

製造会社も、製品の出荷前には検査を行いますが、全部は難しいです。
チェッカーと呼ぶ装置で、電気を流して確認もしますが、それも一瞬の検査です。
一度だけの、短時間での通電検査で合格しても、完成した製品を実際に使用する際は、
何度も、又は長時間の電気を通すことになります。
電気は熱を発し、時間が経ってから不良になるケースも時として発生します。
事故が起きた際、製造会社が責任を負うＰＬ法は、数年前から実施されました。

製造業の会社は品質維持の為に「ＩＳＯ」と呼ばれる、国際的な基準の審査を受け、
資格を取得しようとします。
ＩＳＯの資格を取得しても、毎年審査があるので、会社としては、気が抜けません。
そこまでしてＩＳＯにこだわるのは、それが信用となり、取引にも影響するからです。
この業界は、不良品をなくす為の改善や努力を常に求められています。